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クエスト【Harrowの鎖】について


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レッド・ベールのクエスト【Harrowの鎖】について思った事などを書いていきたいと思います。

Spoiler

・ストーリーについて

とても良いと思いました。

Rellは、おそらく知能それ自体にはあまり問題がない(むしろ天才かもしれない)ものの、重度のASD、いわゆる自閉症スペクトラム(ADHDも併発しているのかもしれません)であるかと思われます。カードで訓練していたことから、表情が読めない、言葉遣い、物事への非常に強いこだわり、そしておそらく聴覚や触覚に対する感覚過敏(コミックで他のテンノに手をとられるシーンなど)があるため、集団になじめず、コミュニケーションに問題があったとみられます。このような障害を扱うのは適切な医療知識が必要になるので難しかっただろうと思う反面、その挑戦に敬意を覚えております。プレイヤーは数多くいます。その中に、ADHDや、ASD、あるいはその他の精神的・肉体的ハンディキャップを持っている者も確実にいるからです。もしかしたら、予想以上に。プレイヤーですら気が付かないまま。あるいはプレイヤーの家族や知人が。この厄介なものを抱えており、やはり対人関係に難のあるASDとADHDの当事者としてはそう思います。

RellはMarglisのもとを去るしかなかったようですが、彼女自身心身ともに傷つき疲弊しながら、社会的にも味方の少ない状態でした。しかも人を殺傷する能力を制御できていないテンノを育てなければなりません。極限の状況では、他のテンノも余裕がなく、精神が不安定なRellに気を配っている余裕がなかなかなかったのかもしれないのではないか、と思いました。養育の放棄は確かにほめられたことではありませんが、死人に鞭を打つようなことをいう事もできますまい、と私は感じます。描写に対し、私は怒りではなく、悲しみや諦めを感じてしまいます。しかしそれは必要な描写なので、「差別的だから内容を修正しろ!」などということは感じませんでした。

Rellが前向きに孤高を選んだのは、あの時は最善の選択肢だったと思います。集団に適応できる知識と技術を持たないまま無理に定型発達のテンノたちといれば、うつ病になるか、感情が爆発して殺傷沙汰になった可能性もあります。Rellに合わせ、不快にならない程度に適度に距離を置いて付き合ってくれるレッド・ベールの初期メンバーと出会えたことは僥倖だったでしょう。 

Rellの母親役は実母、Margulis、レッド・ベールの女性預言者とたくさんおりました。

しかし実母は障碍者はともかくテンノの能力を育てられず、Margulisは障碍者としてのテンノの面倒を見切れず、レッド・ベールの女性党首たちは療育そのものに興味がありませんでした。そしてテンノの能力を育てることも療育も可能だっただろうLotusは、Rellの存在そのものを見落としています。母親として、各自に何かしら欠点があったことは示唆的に感じています。

そして最後の、自船内での演出。オペレーターの存在に慣れてきたところにあの出現ですからかなりぎょっとしました。テンノはプレイヤーではなかったのか? と疑問と困惑がわくと同時に、BioShockやUndertaleをやった者としてはニヤリとしております。

あと、Warframeというゲームは「敵がわらわら出てくるところをまとめてなぎ倒す」という爽快感が魅力なため、常にマップには敵がいる状況であり、それがプレイヤーの日常。常識となっています。しかし無人の船内探索は演出や暗いこともあいまってとても非日常的な恐怖を感じ、敵が出てきたときは思わず「やった! 助かった!!」と思いました。(そして殺しました。ごめんね団員さん!)

・その他、思った事

LotusやMarglisのように母親の役目を務める女性は聖性を持ち、父親はHunhowやFrohd Bekのように悪役が多いことに気付きます。これは物語の類型で考えますと古くからあることですので(ダース・ベイダーが有名な例ですし)Warframeに限ったことでもないのですけれども、意図的にそうしているのかどうなのかはちょっと気になりました。テンノの父親は一体だれなのででょう。

Warframeのゲームデザインが「孤独でありながらゆるいつながりは欲しい」という人に向いてるのも、Rellのクエストを考えると面白いです。MMOのように集団行動をするとイライラしてくる者にとってはいいゲームです。

・疑問

テンノが冷凍睡眠してから再び目覚めるまで、一体どれくらいの時間が経過しているのでしょう。Darvoのイベントの際、彼は「もうじき105歳」と明言しています。父親はもちろんそれより上でしょうから、この時代のグリニア以外の人類は200~300年くらい、あるいはもっと生きられるのかもしれません。それを考えると、テンノの寿命や、具体的な年月が知りたくなってきました。

Stalkerも冷凍睡眠はしていない以上、Rellのように何かしらの手段を用いているはずですが、第二の夢のムービーシーンを見る限り、彼もかなり驚いて自分の腕を見ているので・・・・彼がどういう存在なのかも楽しみにしております。そして、Teshinは老人と明言していますが、実際の年齢はどうなんでしょう?

Lotusがいつテンノたちと接触したのかということと、センティエントにもかかわらず、他の機械的な姿と違い人間の女性の姿をとっていることも気になります。Marglisを模しているのでしょうか。そしてテンノを冷凍睡眠させ、再び目覚めさせるまで、彼女は何をしていたのかも気になります。そのうち明かされる話だとは思いますが。

Lotusは母親を自負しています。それは「すべてのテンノを把握しています」というセリフからも伺えます。しかし母親はいつか子離れをしなくてはなりません。しかしテンノは子供のまま冷凍睡眠をし、長い時を超えています。テンノが大人になることへの否定は、何か理由があったのか。はたまた愛ゆえ自立をさせない暴力的束機側面を示すのか。NeewaがTriunaである限り、早い死を迎えるのは示唆的です。いつかテンノや彼女は決断するのかもしれません。

・改善点

テンノが虚弱すぎることでしょうか。これはもちろん、縦横無尽にふるまえるWarframeの対比として重要なことではありますが、もうちょっと敵を倒すための持続能力が欲しいです。ビームがすぐに尽きてしまうんですよね・・・・もしかしたら今後、クエスト等でプールが増えていくのかもしれないですが。

また、Harrowの鎖を破壊する場面で、周囲の団員をまず倒さないといけないことがわからなかったので、かなり時間がかかり、よく無駄死にしました。誘導をお願いします。

Rellの影を追うシーンでは、方向を誘導するマップマーカーがRellの影を完全に隠していてしまい、演出を台無しにしておりましたので、マーカーと影はずらしたほうがいいかと思われます。

 

 

Edited by Echigoya-Shuka
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